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インテリアコーディネーターの実務では理論と実践が、しかしその前の資格試 験には、知識と解答の技術が必要とされます。 どの資格試験にも言えることですが、その辺を割り切って勉強していかないと、十分理解している人でも、問題を解答する技術がないせいで不合格という例もたくさんあります。

まっ、肩肘を張る必要はありませんが、今年だめでも来年。来年だめでも再 来年、と、ねばり強く頑張っていきましょう。
今している勉強は、決して無駄にはなりません。

知らない人より知っている人、勉強しない人よりしている人、
誠実な情熱と思いは絶対に報われます。 頑張りましょうね。

次ぎの1〜5の記述のうち、不適当なものを2つ選んで答えなさい。
(第11回 平成5年度 第18問より )


1、JISでは、住宅用ベットの寸法を呼び寸法で定めている。この寸法はべっとメーキングをした状態の外形寸法で表されているので、マットレスの実際の寸法は、呼び寸法より小さくなる。



2、休息用の椅子に背もたれに寄りかかった姿勢で座っているとき、座面にかかる荷重は全体重の85%とみなしてよい。



3、背もたれ点が高すぎる事務用椅子に長時間座っていると、骨盤に無理な力がかかるとともに、腹圧が高まり内蔵に負担がかかる。こうした現象は、座面の奥行き寸法が大きすぎる事務用椅子に長時間座っている場合にもみられる。



4、人体の重心の位置は、成人の場合慎重の2/1の高さよりやや上よりで、へその少し下にある。このことから、アイロン掛けなどに使う作業台の高さは、へそより高めに設定するのがよい。



5、椅子や机の配置計画は、動作寸法ばかりではなく人間同士の距離にも配慮して行う必要がある。例えば、他人同士が一定の距離以上近づいて向かい合うと気詰まりな感じになると言われている。空間の広さが適当かどうかは物理的尺度だけでなく心理的尺度も合わせて検討すべきであろう。


解答・解説
・ 人間工学に関する基本的な理解を問う問題です。


2、「全体重の85%」の荷重が座面にかかるのは作業用の椅子の場合です。

4、力を必要とする作業台の高さは、へそより低めに設定した方が使いやすくなります。


人間工学に関する次ぎの1〜5の記述のうち、誤っているものを2つ選んで答えなさい。
(第12回 平成6年 第9問)



1、何人かの人が1つの空間の中で時間を過ごすときは、目的に応じてある集合の形がつくられる。例えば、図書館やホテルのロビーなどでは、コミュニケーションしやすいようにお互いが向き合うような、ソシオペタルと呼ばれる集合の型がつくられることが多い。


2、立体で作業する作業台は準人体系家具の1つであるが、使いやすい作業台の高さは作業内容によって異なる。一般に、力を要する作業では、精密な作業をする場合よりも低めの方が使いやすい。


3、一般のオフィスで使われる机の高さは、学校の普通教室用机・椅子のJIS2号の高さ寸法と同じと考えてよい。


4、歩行中にすべりが起こるのは、かかとが床につくときと親指で床を蹴り出すときである。転倒による事故は、かかとが床に着くときの方が圧倒的に多い。このときは後ろ向きに倒れて頭を打つことがあるので危険である。したがって、こうした事故を防ぐためには、摩擦抵抗の大きな床材を選ぶ必要がある。


5、机やテーブルのような準人体系家具を計画する場合、水平方向については動作域などの人体寸法を優先させ、垂直方向のものや空間の寸法を  優先させる。


解答・解説

・ 人間工学を応用した実務的な知識を問う問題です。


1、「ソシオペタル」とは、会議や団らんの場でとられる対面式の集合の形です。


5、準人体系家具の計画における垂直方向の寸法は、人体寸法を優先させます。



人体を基準にした寸法に関し、次ぎのア〜オの記述として、それぞれ下に記した語群の中から最も適当なものを選んで答えなさい。  
(第17回 平成11年 第2問)



コンピューターを使用する際の目とディスプレイの間の明視距離(L)  

1、30−40センチ   2、50−60センチ  3、70−80センチ

高さ85センチのカウンターで食事するのに適したスツールの高さ(H)  

1、45センチ  2、55センチ  3、65センチ

車椅子で使用する洗面器の上面の床からの高さ(H)  

1、65センチ  2、75センチ  3、85センチ

車椅子使用者が食事をするとき必要とする一人分の最小巾(W)  

1、75−90センチ  2、95−105センチ  3、110−115センチ

車椅子で直角に曲がった通路を通るための最小有効巾(W)  

1、90センチ  2、100センチ  3,110センチ

解答・解説
 ア=2 、 イ=2 、 ウ=2 、 エ=1 、 オ=1


ア、コンピューターディスプレイとの明視距離は、CRT型(ブラウン管方式)の場合では、「50−60センチ」が適切です。


イ、この設問は、食事に適した机と椅子の差尺が理解できているかがポイントになります。スツールの高さは、カウンター面から適切な尺度(30センチ)を差し引いた寸法(85−30センチ)ですから、「55センチ」となります。


ウ、車椅子で使用する洗面器は、車椅子が蹴り込みに入れる高さが必要です。一般には72−78センチが適切とされています。語群の中では「75センチ」が該当しますね。


エ、車椅子の外形巾寸法は70センチ以下のものが一般的です。隣の人との余裕を考えても、少なくとも「75−90センチ」あればいいでしょう。


オ、車椅子でL字型の通路を曲がる場合は、最低「90センチ」の有効巾を必要とします。なお、曲がり角の出隅の部分を隅切り(曲がり角  の部分を二等辺三角形状に切ること)にしてあれば、80センチくらいでも曲がれる場合があります。


収納計画を進める上で検討を要する寸法についての1〜5の記述のうち誤っているものを2つ選びなさい。
(第11回 平成5年度 第16問)



背広とコート類10着をハンガーでつり下げるためのハンガーパイプの長さは70センチとした。

下段にA4版の百科事典を、上段にA5版、B5版の一般書籍を収納しようとする奥行き23センチの本棚は、台輪を6センチとして総高さを72センチ  で納めた。

キッチンの収納でビールの大ビンを4本1列に並べて収納するためにその巾を32センチとした。

クリーニングしてもらったワイシャツを収納する棚の内法寸法を30×20センチとした。

トイレットペーパーの予備を3個円筒状に重ねて収納するために、高さは  32センチとした。

解答・解説
 4 、 5


この問題は、収納計画を行う際に必要となる、収納物の寸法を問う内容になっています。日頃から物品の寸法に注意を向けておく必要がありますね。


1、背広などハンガーに掛けた場合の厚みを約7センチとして計算すると、多少窮屈にはなりますが、収納可能な範囲です。


2、書籍の大きさと本棚の使用部材がわかっていることがポイントですね。A4版百科事典の高さ(29.7センチ)とB5版書籍の高さ(25.7センチ)に、台輪(6センチ)と天板・中棚・地板の厚み(各2センチ)を合計して、本を出し入れするための空きを加えると、総高さ「72センチ」はほぼ妥当な高さと言えます。


3、ビールの大瓶の大きさを把握しておく必要があります。(「そんなの今時飲んでねぇ〜よ」なんて言わずに-笑)。ビールの大瓶の巾(太さ)は約8センチですから、4本なら約32センチです。したがって、32センチであれば、ぎりぎり収納は可能となりますね。


4、クリーニングされたワイシャツがたたまれた時の寸法は、約25×約35センチ程度あり、これを収納する棚は、余裕をみて最低でも約30×約40センチ内法は必要となります。したがって、30×24センチでは収納できませんね。


5、トイレットペーパーの外形寸法は、JIS規格のもので直径11センチ、高さ11.5センチです。これを3個円筒状に重ねると、34.5センチとなりますので、32センチでは収まらないことになります。


※皆さん、この辺りの問題は技術的なものとしてとらえましょうね。まともに取り合っていたら腹が立ってきますから(笑)。要は、日々の暮らしにおいても注意  を怠らず、自分のものとしましょうと言うことですから。


寸法などに関する次ぎの1〜5の記述のうち、適当なものを2つ選びなさい。
(第14回 平成8年度 第5問)



身長155センチ前後の女性に適合する作業用小椅子の座面の高さは、38センチ程度がよい。これは、その女性の肩幅にほぼ等しい。

車椅子を使用する人のために調理台のトップの高さは、下肢のスペースを見込んで、床から87センチ程度とすることが望ましい。

体重70kgの人が作業用小椅子に腰掛けているとき、座面にかかる荷重は約60kg(体重の約85%程度)となる。

身長180センチの男性が就寝に用いるマットレスの長さは、身長に15センチのゆとりを加えた195センチとすれば十分である。

日本人男子の平均身長が約167センチ、標準偏差値が6センチとすると、女子の平均身長は161センチ(男子の平均身長167センチよりそ  の標準値差値6センチを引いた値)と考えればよい。

解答・解説
1 . 3


1、作業用の小椅子の座面の高さは、下肢部分の高さと等しくなります。これは肩幅とほぼ同じで、身長の約1/4(0.25H)となります。したがって身長165センチの人であれば、その約1/4の38センチとなります。

2、車椅子を使用する戸の作業点は、立位で作業する人に比べて低くなります。この場合、調理台の高さは、通常の高さ(85センチが標準)に比べて約10%ほど低く設定することが望ましく、床から74〜80センチ程度とするのが正解です。

3、作業用の小椅子の座面にかかる荷重は、全体重から下腿部の体重分(全体の約15%)を差し引いた重さ(=85%)です。したがって、体重70kgの人であれば、その85%にあたる約60kgの荷重ということになります。

4、マットレスの長さを求めるときは、身長に対して40センチ程度の余裕をもたせも必要があります。身長180センチの人であれば、180+40=220センチとなり、195センチでは不測ということになります。

5、日本人女子の平均身長は154センチ(1984年調査)で、男子の167センチ(同年調査)との差は13センチあり、標準偏差値の約2倍の値を差し引いた数値となります。

※一般成人男子の平均身長についてはいくつかの数値が公表されていますが、インテリア計画においては、「165センチ」という数値が多く用いられていますので、これを基本に考えましょう。