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室内環境 (熱と湿気)



熱と湿気に関する次ぎの記述の【  】の部分に、それぞれの下に記した語群の中から最も適当なものを選びなさい。
(第13回 H7 第24問)


(1)断熱材の表面をアルミ箔で包んでいるのは、【 ア 】による熱移動を遮断するためである。


【語群】1、伝導     2、対流     3、放射




(2)内外温度差が1Kの時に、住宅全体を流れる単位時間当たりの熱量を床面積で割った値を省エネルギー法における【 イ 】という。


【語群】1、熱伝導率     2、熱損失係数     3、熱貫流率




(3)窓面に入射する全日射量に対し、室内に入る熱量の比を【 ウ 】という。



【語群】1、相当外気温度     2、日射侵入率     3、日射遮蔽係数




(4)一定気温の空気の飽和水蒸気圧に対する、現在の水蒸気圧の比を【 エ 】という。



【語群】1、相対湿度     2、絶対湿度     3、飽和度




(5)ある温度、湿度、風速の条件下で感じる温度感覚と、同等と感じる湿度100%、無風のときの温度を、【 オ 】という。



【語群】1、有効温度     2、等価温度     3、新有効温度


解答・解説

ア、断熱材表面のアルミ箔は、表面が熱線を反射し、「放射」による熱移動を遮断できます。伝導は熱が物体の中を移動する現象のこと、対流は水や空気が暖められて上方に移動し、冷たい部分が下方へ移動する現象のことです。




イ、「熱損失係数」は住宅の暖房エネルギーを小さく保つための基準で、室内外の温度差1Kのとき、住宅の床面積1平方メートルあたりの熱損失量をいいます。

熱伝導率は、物体自体の熱の伝わりやすさを表す値、熱貫流率は壁や床などの建物の構造体の熱の通しやすさを示す値です。




ウ、窓面に日射する全日射量のうち、室内に入る熱量の比率は、「日射侵入率」で表します。語群の中で比率を表す語句は「日射侵入率」だけですね。




エ、一定気温の空気の飽和水蒸気圧に対する、現在の水蒸気圧の比のことを、「相対湿度」といいます。絶対湿度は気温に関係なく、空気中にどれくらい水蒸気を含んでいるかを表すもので、飽和度は気体などの中に他の物質(水蒸気など)が最大限に満たされている状態を指します。




オ、ある温度、湿度、風速のときと同等に感じる湿度100%、無風のときの温度を「有効温度」といいます。これに人体の熱平衡の機構を加味して、体表からの失熱量が等しい時に同一と感じられる温度を新有効温度といいます。





・ 解 答 



ア−3     イ−2     ウ−2     エ−1     オ−1




室内環境 (換気と通風)


換気・通風に関する次ぎの記述の【  】部分に、下記の語群の中から最も適当なものを選びなさい。
(第12回 H6 第20問)


室内空気の汚染防止は、健康な生活を送る上でたいへん重要である。


室内空気汚染の指標としては【 ア 】濃度が使用されることが多く、一般にその最大許容濃度は【 イ 】ppm程度とされる。


喫煙を行わない在室者による空気汚染を考える場合は、1人あたりの取り入れ外気量として【 ウ 】立方平方メートル程度を確保する必要がある。


一方、最近の気密サッシ入りの鉄筋コンクリート造共同住宅では、自然換気回数が【 エ 】回/h以下となる場合が多いので、隙間からの換気のみで上の条件を満たすのは難しい。


これら気密性の高い住宅では、【 オ 】型暖房器具等の使用は控え、一定時間おきに窓を開けるなどの意図的な換気を行うことが大切である。




【語群】1、二酸化炭素     2、一酸化炭素     3、二酸化窒素

4、300     5、1000     6、5000     7、10

8、30     9、50     10、0.5     11、3.0

12、5.0     13、半密閉     14、密閉     15、開放


解答・解説

ア、室内空気汚染の指標は、そこに在室する人が呼吸によって酸素を消費し、二酸化炭素(炭素ガス)を放出することから、「二酸化炭素」濃度が使用されます。

語群にある一酸化炭素は燃焼器具の不完全燃焼などで発生する有害物質、二酸化窒素は車の排気ガスなどに含まれる有害物質です。




イ、二酸化炭素の最大許容濃度は「1000」ppm程度とされていて、全体の0.1%の濃度にあたります。




ウ、たばこを吸わない人の1人あたりの必要な取り入れ外気量は、「30」立方平方メートルですが、喫煙者がいた場合はこの2〜3倍の換気が必要になります。




エ、木造在来構法の日本家屋は、窓が閉まっていても2〜5回/hの自然換気がありましたが、最近の気密サッシ入り鉄筋コンクリート造共同住宅などでは「0.5」回/h以下となる場合が多いため、意識的に換気をおこなうことが必要となります。




オ、気密性の高い住宅では、燃焼ガスを室内に発生する「開放」型暖房器具の使用はさけて、定期的に窓を開けたり、機械による換気を行う必要があります。






・ 解 答 



ア−1     イ−5     ウ−8     エ−10     オ−15




住宅の換気や通風に関する1〜5の記述のうち、不適当なものを2つ選びなさい。
(第10回 H4 第11問)


1、住宅の居室において、換気に有効な窓などの開口部の面積が床面積の1/20以上あれば、その居室には法令上からは必ずしも換気設備を設ける必要はない。




2、通風と換気は、どちらも室内と室外の空気を入れ換えることなので、その計画は同じ考えに従って行えばよい。




3、住宅における調理室や浴室などの火気使用室には、法令上必ず換気設備を設置しなければならない。




4、室内外の温度差によって生ずる自然換気は、開口部が室の上部と下部にあって、その間の垂直距離が大きいほど効果が大きい。




5、外気の風力によって室内に適当な通風を得るためには、風上側と風下側の開口部の面積、位置及び扉の開き勝手に注意する必要がある。


解答・解説

1、建築基準法では、住宅の居室における有効換気面積を、床面積の1/20以上としています。

また、これを満たせば法令上は換気設備を設ける必要はありません。




2、通風は、建物内の余分な湿気などを除くために、開口部を設けて自然に風を通すものです。

一方、換気は室内で発生した汚染空気を新鮮な空気と入れ替えるために行うもので、どちらも同じとする記述は間違いですね。




3、法令では、床面積の合計が100平方メートル以内の住宅の調理室において、発熱量の合計が毎時10.000キロカロリー以下の器具を設けた場合、窓などの有効開口面積を0.8平方メートル以上でかつ床面積の1/10以上設ければ、火気使用室の換気設備設置対象から除外としています。

したがって、必ず換気設備を設置する必要はありませんので、誤った記述です。




4、室内外の温度差による自然換気は、暖かい空気が上昇し、冷たい空気が下降しようとする力を利用するため、開口部が上下に離れていた(垂直距離が大きい)方が効果的です。




5、外気の風力(風圧)によって適当な通風を得るときの開口部は、必要な換気が行われる開口面積を確保し、まんべんなく通風があるように開口位置にも注意する必要があります。





・ 解 答           2    ,   3



室内環境 (採光と照明)


採光と照明に関する次ぎの1〜5の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
(第13回 H7 第21問)


1、色温度(光色)が3000ケルビンで平均演色評価数Ra100の人口光源による色の見え方は、自然昼光の場合の色の見え方と異なっている。




2、昼間の室内作業は自然光を利用することが望ましいことなので、光の量が多く、方向性の強い直射日光を、なるべく多く利用できるよう作業台の配置を考えた。




3、貴重な絵画の変色や退色を防ぐためには、照射時間や照度とは無関係に、紫外線や熱線の少ない一般用白色蛍光ランプ器具による照明とするのが望ましい。




4、全光束が同じであれば、透明電球と白色塗装電球の最大輝度は同じである。




5、机上面の最高照度が900ルクスあれば、同一机上面上の最低照度が600ルクスくらいまで低下しても、視覚的にほぼ一様な明るさと感じられ視作業上の支障がない。


解答・解説

1、平均演色評価数のRa100は色の再現性が最もよい数値ですが、色の見え方は光源の色温度の影響を強く受けます。色温度は数値が高いほど青白く、低いほど赤みを帯びた色になります。

自然昼光は6.000ケルビン以上の数値で、3.000ケルビンでは赤みが強い色に見えます。したがって、正しい選択ですね。




2、光の量が多く、方向性の強い直射日光は最も輝度の高い光源で、これを多く受けた作業台はグレア(まぶしさの度合い)が大きすぎ、かえって作業に支障をきたします。




3、絵画の変色や退色を防ぐためには、照射時間を少なく、照度も抑えることが必要です。また、一般用白色蛍光ランプは演色性が悪く適当とは言えません。

高演色の熱線・紫外線カット仕様の照明器具を使用する必要があります。




4、光束は、光源から発する光の量を表し、輝度は光源と反射・透過などを含めて単位面積あたりどれだけ輝いているかを表す数値です。

同じ光束であれば透明電球の方は光源そのものを見ることになり、輝度は高くなります。




5、一般的に、最低照度と最高照度との比を均斉度といい、同一の作業面なら1/1.5以上なら一様な明るさとして感じられ、作業上支障がありません。

最高照度900ルクスに対して最低照度600ルクスならば、均斉度は1/1.5となり、支障はありません。






・ 解 答           1    ,   5





照明と視覚に関する1〜5の記述のうち、不適当なものを2つ選びなさい。
(第16回 H10 第24問)


1、高齢者は網膜の視細胞の感度が低下するため、暗さに順応する時間が若年者より長い。




2、「明るさ」は、光源の演色性により異なって感じられる。同じ照度であっても、高演色照明の方が、一般に明るく感じられる。




3、視作業の場所は、照度コントラストが強いと目の疲労が生じやすくなるので、全般照明の照度を局部照明の照度の1/10以上とするよう、照度基準(JIS)で規定している。




4、「もの」を見るとき、高齢者は若年者より多くの照度を必要とするが、視力の低下に伴って眩しさを感じにくくっている。




5、同じ照明環境のもとでは、照度の上昇に比例して、視力も向上する。

 

解答・解説

1、高齢者は照度差に対する順応性が低下するため、移動空間における極端な明るさの変化は避けるべきです。とくに床段差があるところなどでは、他と比べて暗がりにならないように配慮する必要があります。




2、高演色の照明であれば、色の再現性がよく視認性も向上します。このため同じ照度であっても明るく感じられます。




3、視作業の場所は、周囲と作業面の照度差が大きいと目が疲れてしまうため、全体照明は局部照明の1/10以上の照度とするように規定されています。

また、事務所や教室などでは1/3以上にするのが望ましいとされています。




4、「もの」を見るとき、高齢者は若年者の2〜3倍の照度を必要としますが、視力が低下しても、眩しさについての感じ方は変わらないため、「眩しさを感じにくくなっている」という記述は誤りです。




5、同じ照明環境のもとで照度を上げれば、物の視認性が向上することはありますが、視力が向上するわけではありませんね。これは常識的に考えても誤りであることがわかります。






・ 解 答           4    ,   5



室内環境 (音)


室内音響に関する次ぎの記述の【  】の部分に、下記の語群の中から最も適当なものを選びなさい。
(第14回 H8 第22問)


(1)残響時間は、発生していた音を突然止めたときから、室内の音のエネルギーが【 ア 】になるまでの秒数であらわす。


【語群】1、1/10の6乗     2、1/60     3、1/10




(2)ある部屋の残響時間の長さは、その【 イ 】に比例する。


【語群】1、気温     2、平均吸音率     3、室容積




(3)鳴竜現象の防止には、室内の対向面が平行とならないようにし、少なくとも一方の【 ウ 】を高める。


【語群】1、遮音性     2、反射性     3、吸音性




(4)人間や家具は音を吸収するが、その吸音の程度は【 エ 】であらわされる。


【語群】1、吸音力     2、吸音率     3、振動伝達率




(5)オーディオルームの隅などに、低い音が異常にこもって聞こえる現象を【 オ 】といい、これが起きると残響時間が長くなり、明瞭度は低下する。


【語群】1、エコー     2、ブーミング     3、チューニング


解答・解説

ア、残響時間とは音を突然止めて、室内の音圧レベルがもとの音圧レベルより60dB下がるまでの秒数で表します。これは、音のエネルギーが「1/10の6乗」になるまでの秒数のことです。




イ、残響時間はその「室容積」が大きくなれば、それに比例して長くなります。気温の変化の影響はありません。また、平均吸音率が上がれば残響時間は短くなります。




ウ、鳴竜現象は、室内の対向する2つの面の間で反響する音が繰り返されることで起こります。したがって、対向面が平行にならないようにし、少なくともどちらか一方の面の「吸音性」を高めることによって低減することができます。




エ、人や物が音を吸収する度合いは「吸音力」として表します。また、音のエネルギーの一部は反射され、残りは吸収されますが、その吸収の比率を吸音率といいます。




オ、部屋の隅などに低い音が異常にこもって聞こえる現象を「ブーミング」といいます。エコーは音源から発せられた1つの音が、2つ以上に重なって聞こえる現象のことです。チューニングは音の波長を合わせる(調律)ことです。






・ 解 答 



ア−1     イ−3     ウ−3     エ−1     オ−2




騒音対策に関する次ぎの1〜5の記述のうち、効果の少ないものを2つ選びなさい。
(第14回 H8 第22問)


1、屋外騒音に対する外壁の遮音性を高めるため、外壁内部にグラスウールを充填した。




2、屋外騒音に対する遮音性を高めるため、開口部には気密性の高いサッシに合わせてガラスを組み合わせて用いた。




3、オーディオルームで発生する音が他室に伝わらないようにするため、間仕切り壁を床スラブから上階スラブまで達するようにした。




4、バルコニーに設置したエアコン室外機の振動による固体伝搬音を防止するため、室外機脚部の下に防振ゴムほ用いた。




5、子供の飛び跳ねなどによって生じる床衝撃音を防止するために、ニードルパンチカーペットを敷いた。


解答・解説

、遮音性を高めるためには、比重の大きな材料を使用するのが効果的です。グラスウールは吸音材には適しますが、遮音効果は期待できません。

一般には外壁にコンクリートやガラスなどの表面が硬く緻密な反射材が用いられます。以上のことから、誤った記述となります。




2、音は開口部の隙間や、薄く振動しやすい部分から侵入するので、気密性の高いサッシと合わせガラスの併用は遮音性を高めます。




3、遮音性を高めるには、部屋を比重の大きな材料で隙間なく囲うことが最も効果的です。

したがって、間仕切り壁も床と天井の構造体と接するように施工することは遮音に大きな効果があります。




4、音は空気中だけでなく、固体や液体を通じて振動として伝わり、再び空気を振動させて音して伝わります。

固体へ伝わる音エネルギー(固体伝搬音)は防振ゴムなどで吸収して和らげることができます。




5、床衝撃音の対策については、物を床に落としたり堅い靴で歩いたりしたときに生じる軽量床衝撃音の場合は、毛足の長いカーペットなど室内の吸音性を高める仕上げ材で対応できます。

しかし、それは重量床衝撃音に対しては効果がなく、下階への遮音性を高めるには、設計段階で床スラブを厚くしたり、浮き床にするなどの構造的な対応が必要となります。したがって、誤った記述ですね。






・ 解 答      1     ,     5