日本の建築史に関する次ぎの(1)〜(5)の記述の【 】の部分に、それぞれの下に記した語群の中から最も適当なものを選びなさい。
(第17回 H11 第6問)
|
|
|
(1)日本の神社建築にはいくつかの形式があるが、伊勢神宮に代表される切
妻屋根で平入りの形式を【 ア 】と呼ぶ。
【語群】1、大社造 2、神明造 3、権現造
(2)寝殿造では、開放的な空間を仕切るために様々な屏障具が使われたが、そのうち【 イ 】というのは、長押から垂らす布を指し、今日のカーテンのようなものであったと考えられる。
【語群】1、御簾(みす) 2、几帳(きちょう) 3、壁代(かべしろ)
(3)書院造りや数寄屋造りに見られる床の形式のうち、今日の一般的な床の間のもとになったと考えられるのは、【 ウ 】である。
【語群】1、織部床 2、押板床 3、本床
(4)書院造りにおいては、それまでの重い開き戸形式の建具は一般に使われなくなり、開け閉めが容易に引き違い形式の【 エ 】が多く用いられた。
【語群】1、遣戸(やりど) 2、蔀戸(しとみど) 3、唐戸(からど)
(5)茶室の天井には、平天井と勾配天井を合わせた形式の【 オ 】のようなものがみられる。
【語群】1、格天井 2、かけ込み天井 3、さお縁天井
|
|
|
ア、切妻屋根の平入り形式で伊勢神宮に代表される神社建築は「神明造」です。大社造とは出雲大社に見られる切妻屋根で妻入り形式のものをいい、権現造とは日光東照宮に見られる入母屋屋根で拝殿と本殿とを「石の間」 でつないだ形式のものをいいます。
イ、寝殿造で使われた、長押から垂らすカーテンのような布は「壁代」といいます。御簾とは壁代の外側に掛けるすだれのことで、几帳とは移動可能な屏障具でT字型に組んだ骨組みに垂れ布を掛けたもののことです。
ウ、書院造りや数寄屋造りに見られる床の間のもとになったのは「本床」です。織部床は簡略化した床の間で、回り縁の下に化粧板を取り付けて掛け軸用の釘を付けたものです。押板床は現在の床地板の原型となった床板のことです。
エ、書院造りで用いられた、開け閉めが容易な引き違いの戸は「遣戸」です。蔀戸は格子組みの裏から板を張り付けた上下二枚組の戸のことで、唐戸は幅広の框組の中に鏡板を組み込んだ開き戸のことです。
オ、茶室に使われる平天井と勾配天井(傾斜のある天井)を合わせた形式のものを「かけ込み天井」といいます。格天井とは格縁(格子に組んだ角材)の裏に板を張った天井形式で、さお縁天井とは天井板の下に直交させ平行に渡した角材(さお縁)で天井を組んだものをいいます。
・ 解 答
ア=2 イ=3 ウ=3 エ=1 オ=2
|
|
|
|