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 人間工学



□ 動作・作業域・動作空間



− 1 − 姿勢と動作


姿勢の基本となるものとしては、

(1)立位姿勢、

(2)椅座位姿勢、

(3)平座位姿勢、

(4)臥位姿勢

の4つがあげられます。

これらが生活行為と結びついて、さまざまな生活姿勢をつくることになります。

作業の姿勢が正しいかどうかを知るには、次のような分析的なデータを求め、それらを集めて総合的に判断していくのがいいわけです。

(1)動作の観察、

(2)動作範囲の調査、

(3)疲労部位の調査、

(4)疲労にともなう姿勢の変化、

(5)筋電図による分析、

(6)カロリー消費量、

(7)重心位置、身体各部の角度など人体力学からの分析、

(8)主観的判断。



− 2 ー 作業域


人間が一定の場所にあって、身体の各部位を動かしたとき、そこに平面的、または立体的に、ある領域の空間がつくられます。

これが「作業域(動作域ともいいます)」です。

作業台の高さや大きさや機械の制御装置の位置を決めるときは、この作業域を念頭において設計しないと、無理な動作を強いることになります。


無理な姿勢は作業能率を低下させ、疲労を招き、ひいては事故を起こす原因に繋がります。

椅子に腰掛けて行う動作や、機械の操作をするときに必要な空間は、作業域に身体そのものの空間および機械の空間を組みあせて求めればいいです。

作業を行う場合には、人体の静的な寸法よりも、むしろ動的な寸法のほうが重要になってきます。ここでは、作業域を次の2つに分けて説明します。



(1)水平作業域

手による作業は、机や作業台のような水平の作業面で行われることが多いですね。

この場合、作業面は通常作業域と最大作業域にわけることができます。

前者は上腕ほ軽く身体側につけて肘を曲げた状態で、自由に手の届く領域をいい、後者は上肢をのばした場合に達し得る最大の領域をいいます。

作業をするとき、よく使用する主な操作機器は通常作業領域内に配置し、従属的な作業の用具は、最大作業域の線に沿って配置したほうが合理的です。



(2)垂直作業域と立体作業域

腕を上下方向に動かしたとき描かれる領域を「垂直作業域」といいます。

これは、機器のパネルの設計や、コントロール装置の位置を決めるときに必要になってくるものです。

垂直作業域と各高さにおける水平作業域とを組み合わせると、「立体作業域」になります。

立体作業域についても、通常作業域と最大作業域とに分けることができます。

作業を能率的に、しかも継続しても疲労が少ないようにするためには、作業点の位置がよく、また周囲に適当な大きさの空間をおくように設計しなければなりません。



− 3 − 動作空間と単位空間


人とものとを含んだ作業に必要な空間を動作空間といいますが、これは2つに分けて考えることができます。

ある動作をするとき、周囲の空間を小さくしていくと、無理な姿勢になって、操作が不確実になったり、余分な労力を要したりするようになります。

この限界が「最小空間」です。次ぎに少し余裕のある空間にすると、作業性は急に増大して、疲労も少なくなります。これが「必要空間」です。


実際に建築やインテリアを設計する場合には、上述の動作空間をいくつか集めて、あるまとまった生活行為ができる空間領域を設定します。

これが単位空間です。動作空間を決めて、次ぎに単位空間を考える、というように空間を組み立てていけば、使いやすい住空間をつくることができます。


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