■ インテリア計画
□ インテリア計画の意義
− 1 − インテリアとエクステリア
インテリア計画とは、一般に建物の室内と呼ばれる空間を対象にして、基礎となる条件や考え方を整える課程をいいます。
インテリアはエクステリアに対する言葉で、内側の意味ですが、普通、建物の内部のことを言う場合が多いです。
古くからヨーロッパの建物は、厚い壁で内と外とが区切られたものが多く、インテリアとエクステリアとはっきり分けて考えることができましたが、日本の家屋は一般に壁が少なく開放的で、縁側や軒先のような中間的な部分によって内と外とが結ばれていました。
そのため室内に対する意識も、ヨーロッパとはかなり異なるものとなります。
しかし、今日の生活空間は、日本においても内部と外部が明瞭に分かれるものが多くなり、生活の中心となる内部からの発送が重視されるようになってきましした。
建築計画は、建物を建てるための計画で、その中には内部空間も当然含まれていますが、さらに細かく、より人間の生活に密着した見方でとらえようとするのがインテリア計画です。
− 2 − 住宅のインテリア
人間の生活の基盤となる住まいは、社会の進歩・発展にともない、そこに求められる内容が変化し、その形を変換させていきました。
また生産する側の技術も進歩していきました。
一方、人間が生きていくための基本となる生活行為はそう変わるものではありません。
住宅のインテリアの基本となるのが、その変化しない人間の生活でしょう。
それをどうとらえて、どのような考え方でまとめていくか、そして変化する要素については、それをどう予測し計画に反映させていくか、これも大切です。
いずれにしても、インテリア計画に際しては、さまざまな内容が検討されなくてはなりません。計画の内容は、次ぎのような要素に分けることができます。
(1) 人の要素
住宅でいえば、そこに住む家族を中心とした人間の生活に関わる要素です。
特に、基本の生活行為は、計画の基礎となる要素で、また変化する生活の姿をとらえる要素としては、家族構成、性別、年齢をはじめ趣味、習慣に至るまで詳しく知る必要があります。
(2) 空間の要素
対象になる建築及び内部空間の特性に関わる要素で、位置、方位、形状、大きさ、構造などの基礎的要素の他、強度、耐久性といった性能面や互換性、可変性など、生活空間としてのあり方も必要となります。
(3) 環境の要素
安全で快適な生活を裏付ける室内環境にかかわる要素で、日照、採光、通風などのほか、電気、空調、給・排水などの諸設備に結びつくエネルギーの条件も重要です。
最近では、高齢者や身体障害者への配慮、省エネルギーの考え方などにも考慮する必要があります。
(4) 物の要素
家具その他のインテリアエレメントを中心とした物の要素で、その数量、形状、寸法や機能上の特徴などの把握が必要です。
各種の設備機器については、性能、互換性、耐久性、リサイクル性など、詳しく確かめておく必要があります。
(5) その他の要素
経済、技術、法律などの社会的な内容を含めた要素で、予算の確認、建築基準法その他の関連法規のチェック、施工あるいは製作上での技術的条件と工期などがあります。
これらの計画の要素は、計画を進めるときの基礎となる条件に結びついています。
立地条件など、あらかじめ設定されている事項や、依頼者によって指定され、与えられる条件を与件あるいは与条件といい、一般的な条件や、計画にたずさわる人の考え方なども含めた、設計に対して要求される条件を、普通、要求条件と言います。
また、条件を決めることを条件設定と言っています。
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