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 インテリア計画



□ 採光・照明計画



− 1 − 採光計画



採光とは、窓などから太陽光を取り入れてインテリアを明るくすることですが、採光の目的は、建物の種類や部屋の用途などによって、いろいろと異なります。

採光する位置は、壁の開口部(窓)と、上方の屋根に開けられた天窓(トップライト)とがあります。

前者は採光だけでなく、換気や眺望の役割を兼ねることが多いですね。

同じ面積の窓でも、壁のどの位置にどのような形状で設けるかになって、インテリアの雰囲気は大きく変化します。

一般には、室内が均一に明るくなるように計画しますが、光の演出効果を考えたりする場合には、室内の明暗を意図的に作ったり、一条の光が射し込む小さな窓を作ったりすることもあります。

後者は、上部から自然な光を効果的に採り入れるもので、特に、吹き抜け上部の天窓には、インテリアを開放的に感じさせてくれます。

また、天窓は、住宅密集地において壁面の窓から採光と難い場所や、屋外からの視線を遮断しながら十分な採光を確保したい場合に役立つ採光方法です。


採光を計画する際には、光の質的な面にも気を配る必要があります。

室内への直射日光の入射は目にとって好ましくはありませんし、自然の光は一日のうちでも刻々と変化します。

したがって、快適な採光状態を保つためには、光のコントロールが必要となります。


たとえば、日本の伝統的な住まいでは、南の壁面の大きな窓に紙障子を取り付けて、和紙を透過した柔らかい光を採り入れる工夫等ほしてきました。

現在の住まいでは、それ以外でも、屋外に庇やルーバーを設置したり、調光性のあるガラスを使用したり、室内にはカーテン、ブラインドを設置したりして光をコントロールします。


また、直射日光を壁面や天井面、あるいは反射板に反射させて、その反射光をインテリアに導く方法もあります。

反射光は一般的には柔らかな光で、インテリアをソフトな雰囲気にしてくれます。

いずれにしても、そのインテリアの使われ方などを十分に考慮して、どのような自然光を採り入れれば、快適なインテリアが生まれるかを十分に検討する必要があります。




− 2 − 照明計画



ここでいう照明計画とは、狭い意味で、人口光源のみによるものです。照明の歴史は、燭台などを除き、エジソンが電球を発明してわずか百有余年である。

しかし、ステンドグラスを透かした光が聖堂内部を荘源にしているように、昔から光りのデザインをすることは重要なことでした。


照明の機能は2つに大別されます。1つは、モノをはっきりと見るための、物理的な明るさを確保することです。もう1つは、人々が安らかな感じを得るために、心理的な演出をすることです。

照明計画の対象となる部屋の用途や人の要素、時間的な要素によって、この2つの機能をバランスよく組み合わせることを考えなくてはなりません。


照明方式には、全般照明と局部照明および全般局部併用照明がある。

全般照明は、部屋全体を一様に明るくするため、照明器具を分散して取り付ける方法です。


また、局部照明は、狭い範囲だけを照明する方式です。事務室、教室などは物理的な明るさを確保するため、全般照明を行います。

その結果、部屋の隅々まで均一に明るくなりますが、心理的には窮屈な雰囲気になりやすい。


逆に、照らしたい部分のみを強調する局部照明は、ドラマチックな雰囲気をつくりますが、明暗の差が大きいので目が疲れやすくなります。

そのため、視力を使う作業が中心の部屋には向きません。したがって、ふつうの住宅には、全般局部併用照明方式が適していますね。

たとえば、LDKは全般照明によって部屋全体を50〜1001x程度に明るくし、テーブル、ソファ、調理台などの部分は、局部照明によって200〜5001x程度に明るくするのが普通です。

全般局部併用照明は、作業に必要な明るさを確保するとともに、局部照明の使い方によって生活場面に応じた雰囲気の演出ができます。


明るさの好みは個人差が大きいですが、一般には、JISの照度基準が目安となります。

これは部屋別、生活行為別の推奨照度を示したものですが、必要な照度はこれも人によって異なります。

年齢が進むにつれて目の機能は低下して、細かい文字などが見にくくなります。

個人差はありますが、60歳代になると、20歳の人の2〜3倍の明るさが必要だと言われています。

光の質は、人間感情に微妙な影響を与えます。

自然の光は、昼間の明るい白光から夕方のオレンジ色に変化しますが、人間は古代から、この光の変化に生体リズムを合わせてきたと言われています。

人口照明の場合も、子供を交えた家族団らんの活動的な生活場面と、夫婦だけの就寝前の落ち着いた一時の場面とでは、光の色や方向などに変化をつけたいですね。


また、照明器具の種類によっても、照明効果が変化します。

照明器具は電球などの光源を固定したり保護しながら、光源から発する光をコントロールする器具です。

光源から出た光の量と質による照明の効果が、人間の視覚生理と心理に良好な影響を及ぼすことが望ましいです。


また照明器具自体のデザインが、インテリアのアクセントにもなることがあります。

そのような場合照明器具は、周囲のデザインや様式や仕上がりと調和し、部屋の天井の高さと見合った大きさのものとする必要があります。

さらに、光源の輝きや器具の見え方は生活する人の視覚の動きで異なってくるので、設計の際には十分な注意が必要になってきます。


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