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 インテリア計画



 リフォームの計画



- 1 - リフォームの目的



住宅のリフォームは、対象となる建物の構造や使用の状態、劣化の程度などがさまざまである上に、住まい手の生活やそこから生まれる要求も、それぞれの家族に特有のものがあり、1つ1つの事情が違ってくるので、ケースバイケースで解決しなければならないことが多くなります。


さらに実際の工事では、事前に確認できなかった内部構造や、設備、配管などに予想と食い違いが生じてくるため、途中で計画を変更せざるを得ないことも起こります。


これらのことから、リフォームの計画にあたっては、事前に依頼者との綿密な打ち合わせや、建物の診断・調査をできるだけ詳しく行い、その上で計画を立てることが必要となります。


また臨機応変の対応が重要ですね。


いずれにしてもリフォームは、居住者と建物との間に、時間の経過とともにできたギャップと、さまざまな問題を、可能な範囲で解決し、より住み易い生活空間に改めようとする目的で行われる工事であって、生活者の成長に応じて求める「住まいの進化」だということもできます。

そのことは、リフォーム計画そのものが進化の家庭の1つの段階ですから、将来の変化についても十分に考慮しておく必要がありますね。



- - フォームの内容


リフォームの具体的内容は、床、壁、天井の仕上げを取り替えると言った簡単な工事から、部屋を増設したり、広くするための大がかりな工事、部分的な建築工事といったものまで含み、その範囲は広く規模もさまざまです。

リフォームは、主に次の3つの要因よって発生すると考えられています。

その1つは、部材・部品・材料などの劣化、性能の低下、破損などから、それらの更新をきっかけにしたリフォームです。

一般に更新されるものは、より高い性能や品質のものが求められる傾向があります。

具体的な例としては、

・床、壁、天井の仕上げ材の汚れ、傷みのための更新で、イメージを一新する

・キッチンの機器の取り替えに伴うキッチン全体を対象とするリフォーム。


・浴槽の更新に伴う浴室のリフォーム。  

などがあります。

その2つとしては、室内の環境性能を向上させるため、新たな機能や装置を取り入れる必要が生じたとき、それに伴って行うリフォームです。

具体例としては、

・ピアノ室などの床、壁、天井、サッシなどの防音工事。

・床暖房を採用するための内装リフォーム。

・採光のための開口部の改良にともなうリフォーム。

・暖房性能を向上させるための断熱化工事に伴うリフォーム。

・大型冷蔵庫、食洗器の設置に伴うキッチンのリフォーム。

・壁面収納設置に伴う寝室のリフォーム。

などがある。

さらに、

・高齢者のために床段差をなくしたり、手すりを取り付ける工事。

なども空間性能の向上のリフォームの1つと言えるでしょう。

その3つとしは、家族の成長やライフスタイルの変化に伴う間取りの変更、部屋の用途替えなどのリフォームです。住み手にとっては「住み易さ」に直接関わる問題で、関心の度合いも高い。

内容も子供室を2室に区分するような簡単なものから、マンションの住戸内の全面を改装するような大規模なものまでさまざまです。

具体例としては、

・子供室の分室化…間仕切りを設置して区画する。

・LDKを広く使いやすくする…クローズドキッチンのオープン化。和室を洋室化し、LDKと一体化する。

・和室を個室化…押入を壁面収納に改造し洋風化する。

・老人同居のための増改築…老人室の増設、廊下幅、便所、浴室などの拡大。

大がかりな設備工事を伴うものとして、

・キッチン、浴室、便所など、水回り室の位置の変更、スペースの拡大。

・便所の増設。

などがあります。

以上のように年月を経た住宅では、リフォームの要因は生活空間のいたるところに潜在しているので、どれか1つがきっかけとなって、まとまったリフォームへと要望が広がっていく傾向があります。

与えられた条件の中で、どこまで要望を取り入れ、効果的なリフォームへと実現していくか、その判断が計画者に求められます。




- 3 - 計画の進め方


リフォーム計画の特徴は、制約条件が極めて多いということです。

特にマンション(集合住宅)ではその傾向が強いですね。またその中には、建物の一部を壊して見なければわからないような不確定な条件もけっして少なくありません。

そのため工事途中で当初の計画とは食い違いが生じ、計画の変更を余儀なくされることもしはしば起こります。

計画にあたっては、事前調査でなるべく条件ほクリアーにしておくことが望ましいですが、多少の変更に対応できる余裕と柔軟性のある計画にしておくことも必要なことになります。

一方、新築と異なって、対象とする空間の形が実存し、目で確かめることができるという有利な条件もあります。

依頼者がそこの居住者である場合、その空間の長所・短所を熟知しているため、要望の内容も、より具体的であることが多いです。

計画者にとっても、居住者が生活状態をその空間の中で観察することができるから、改良点を見いだす上で大きな助けとなって、依頼者とのコミュニケーションもとりやすいですね。

これらは計画を進める上で、誤解を生む危惧も少なくて、計画案と完成の姿とのギャップを埋めるうえでも有利な条件となります。


さて、計画を進める一般的な手順とチェックポイントを示すと下記のようになります。


1、依頼者から要望の概要を聞く。

・ 住まいの概要
・ 家族の生活概要
・ 現況に対する不満点
・ 要望の内容
・ 予算、工期

2、対象の住宅を予備調査する。

・ 内部構造
・ 間取り、広さ
・ 設備内容、及び容量など
・ 配管、配線
・ 劣化、損傷の程度

3、居住者の生活状況を確認する。

・ 住まい方の状況
・ 不満、不備な点の確認
・ 家財、家具ほか所有物の数、量など
・ 趣味嗜好など

4、制約条件を調べる。

・ 法規、法令、規約、管理規約、使用細則、申し合わせ事項
・ 資材、廃材の搬出入
・ エネルギー容量

5、依頼主の要望を確認しながら計画案をつくる。

・ 要望を満たした案
・ さらに発展された案
・ 将来の変化も予測した計画案
・ 仕上がりイメージ、機器、家具イメージ

6、計画案に基づいて具体的な打ち合わせをする。

・ 具体的な予算と計画内容
・ 工期と計画の適正
・ 制約条件の確認
・ 現場での広さ、レイアウト、納まりなどの確認

7、現場調査

・ 住宅の構造、内部の構造
・ 設備
・ その他の制約条件
・ 実測

8、実施計画、設計

・ 現場調査のデータをもとに設計開始
・ 機器、部材の設定
・ 仕上げ材の色の設定
・ 実施計画内容の承認

9、工事契約、管理

・ 実施計画の見積もり作成
・ 工期などの確認
・ 契約
・ 工事、管理


以上の手順は、リフォームの内容によって重点の置き場も違うし、順序も違ってきます。

住宅のリフォームのは規模が小さくても、構造や設備に関わる工事になることが多いので、計画するにあたっては、それぞれの分野での専門知識が要求されます。

また工事ができるか否かなどについても、施工技術上から適切な判断が必要となります。

そして、その判断を誤ると思いがけないトラブルを起こし、クレームの原因を作ることになります。

是非、慎重にことを進めることをお勧めします。




-
- ンションリフォームの特殊性



戸建住宅のリフォームは、法令や規約契約等に抵触しない範囲で、所有者が自分の意志で自由に行うことができると考えてもいいでしょう。

一方、壁一つを隔てて多くの家族が住み分けているマンションでは、各住戸部分を所有する区分所有者が、自由に扱える部分は、その住戸内の専用部分に限られます。

隣戸との境をなす壁をはじめ、大半の部分は所有者全員の共有所有物であって、共有部分とされ、個人が勝手に手を加えることはできません。

また、仮に専用部分であっても、区分所有法(第6条)によれば、「建物の保存に有害な行為、その他建物の管理又は使用に関し、区分所有の共同の利益に反する行為をしてはならない」という規定もあります。


個人のリフォームの対象となる専用部分は、

・住戸内の天井、床及び壁で、躯体部分を除く部分
・玄関扉の及び内部塗装部分
・ガス、水道、電気等の配線、配管は、専用部分内にある枝だ管、枝線部分

以上になります。

また玄関扉や窓、サッシ、窓ガラスは共同部分と見なされ、個人が手をつけられません。

なお、各戸に接しているバルコニーは、共同部分ですが、各戸の所有者が専用で使用できる部分となっています。

以上のような区分がなされていますが、現実には専用部分の工事といえども、躯体と無関係には施工することは不可能です。

また仕上げ材料でも、床材は音の伝播などから他人に影響を及ぼす場合もあって、その限度は必ずしも明確ではありません。

それらについては、管理規約や使用細則によって、細かく定めている場合もあります。

いづれにしても工事が共有部分に及ぶ場合は、その影響がどんなものかを説明できる資料を作成し、管理組合に申し出て承認を得る必要があります。


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