報酬にひびきます
第22回 インテリアコーディネーター資格試験
課題
次ぎの2課題について、論文試験用紙に記述しなさい。
記述に際しては、
1)明確な文字で 2)分かり易い文脈を組み立て
3)明快な論旨を 4)必要に応じ具体例をもって
5)各々の課題について400字以上500字以内でまとめて下さい。
課題−1
新築住宅で温水式床暖房を施したリビングの床を、自然素材で仕上
げてほしいという依頼主の要望がありました。
この場合、どのような仕上げ材を選ぶかに関して、
1、基本的な考え方について、
2、具体的な床材をあげ、性能面だけでなく、リビングの雰囲気をどのよ
うにまとめるかについて、
インテリアコーディネーターとしてのあなたの依頼主への提案を述べなさい。
課題−2
住宅や家具などを、リフォームや修理をして長く使い続けるという考え方
があります。一方では、買い替えや新築によって産業が活性化するとい
う意見もあります。
これらの考え方について、インテリアコーディネーターの立場としてのあなた
の考えを述べなさい。
さて、22回の論文は2課題形式になっています。
専門学校の講師などによると、「しばらくはこの調子では。」との意見が大方の意見のようです。
「3題では答えるのに文字数が少なくて解答しずらかろう」との配慮ではないかとのことですが、まっ、どのような理由にしろ「ふらふら」されるのが受験生にとっては一番迷惑なことでしょう。
でも、
現場はそんな「自分のご都合」など一切通用しない世界ですから、それはそれで良いのかなとも思います。
22回の解答はさておき、今までの出題傾向を分析してみると、
・ 顧客の価値観や希望、予算と、コンサルティング、
・ 住まいのあり方、気候、風土、文化とのかかわりなど、
・ 環境問題とリサイクル、課題は大きく地球規模の環境から、身の回りのゴミ処理のことまで、
・ 高齢者と住環境、ユニバーサルデザインの視点、
・ 建築基準法、
との傾向があります。
一番最初に取り上げた「顧客の価値観や希望、予算と、コンサルティング」などは、ほとんどの論文で問われている課題です。
もうすでに気づかれている方も多いと思いますが、インテリアコーディネーター2次試験の論文は、
「インテリアコーディネーター」としての、「自分の意見」、「提案」、「考え方」が問われます。
実務経験のない方々は、「まだ私は I C ではない」と言われるかもしれませんが、このメルマガの冒頭の「独り言」でも常に指摘しているように、
「イメージトレーニングは欠かせません。」
すなわち、プロの I C である自分を常に頭に描き行動することが重要なんです。
成功者や金持ちは、成功者であるから成功者の振るまいをしているわけではありません。
成功する前から、「自分は成功者である」気持ちでもって行動し、立ち振る舞うから成功者たりえるのです。
その辺りの「人生の機微」を理解していないと、I
C の資格だけでなく、何をするにしても「中途半端」で終わってしまうことでしょう。
そうそう、中途半端といえば、「プレゼンテーション試験」の方ですが、
「解答の未完成」、例えどんなに平面図が完璧に仕上がっても、その他の図面、または記述問題が未完成では不合格を食らいます。
解答はすべて書き上げることが重要です。
今回は「色鉛筆」もあります。
使えるモノはすべて使って、すべて書き上げましょうね。
試験で中途半端になる原因は、・課題に対するプランが自分でまとまらないことや、・作図に時間がかかりすぎるなどがあります。
以下、不合格要因を挙げますが、
・縮尺や単位の読み違い、・表現不足な図面、・設計条件の理解が不足している、・そこで要求されたモノが不足している、・平面図、展開図、パースなどの相互図面の矛盾、・個性的過ぎ、突飛過ぎ などなど、
やはり、日々の訓練、何度も何度も描き上げる練習をすべきだと思います。
と、私なども偉そうに言っていますが、プロとなってもそうそう描く機会があるわけではありません。
が、
今この時、死にもの狂いで練習して自分のモノにできているか否で、後の報酬が大きく変わってくることも事実ですから、
自分のために、しっかりと練習を積み上げて下さい。
隠れた努力が、自分の自信に繋がります。
「自分に自信」のある者の発言は、それだけで説得力がありますからね、後々の仕事の展開か゜「楽」になります。
すなわち、「芸は身を助ける」です。
I C は職人でもあるんです。
ただの「使いっパシリ」ではありません(笑)
I C の中でも「ランク分け」されるのは、そんなところからです。
注意事項
課題−1
新築住宅で温水式床暖房を施したリビングの床を、自然素材で仕上
げてほしいという依頼主の要望がありました。
この場合、どのような仕上げ材を選ぶかに関して、
1、基本的な考え方について、
2、具体的な床材をあげ、性能面だけでなく、リビングの雰囲気をどのよ
うにまとめるかについて、
インテリアコーディネーターとしてのあなたの依頼主への提案を述べなさい。
解答1
1、温水式床暖房は、広いスペースやシステム、また長時間使用には、ランニングコストが安く電気より適します。
ただメンテナンスや、ボイラーの適切な設置場所を考えておく必要があります。
また床暖房は表面温度が30度前後ですが、発熱体に接する裏面は50〜60度になるので、普通のフローリング等を使うと、反り、ひび割れ、目すきなどのトラブルが生じやすいので、耐熱性に優れた床材を選ぶことが大切です。
なお床暖房し部屋の主暖房なので、全床面積の6割以上の設置が必要です。
2、自然素材の床仕上げならば、フローリング、縁甲板、ウールカーペット、タイル、石などで施行することも可能です。
が、施工費やメンテナンスを考えると、よく乾燥させた無垢材か単一板の3層構造のフローリング等が適当かと思います。
床暖房は輻射熱暖房なので、日溜まりのような暖かさが得られます。
その自然の暖かさを生む床材に、壁には保温性、保湿性に優れた自然素材の珪藻土を塗り、その壁に遊牧民の手織のキリムを飾り、その前に緑の植栽を置けば、シンプルであるが自然のぬくもりに満ちた暖かいリビングが作れるはずです。
解説
2、「 〜 遊牧民 」以降は個人の趣味趣向ですからここではノーコメントととして、それ以前の「床暖房」の説明、以下注意点はごく基本的なことばかりですね、問題はないと思います。
下記、論文本試験に関する注意事項の抜粋です。
□明確な文字で書きましょう。
当たり前のことですが、癖のある読みにくい文字は採点者の印象を悪くします。時には減点の対象にもなるという話しもあります。
きれいでなくても構わないので、丁寧で読みやすい文字で書きましょう。
□分かり易い文脈を組み立てましょう。
以前も論文の書き方の中で説明しましたが、内容の伝わらない支離滅裂な文章は減点対象です。
近頃の「子」に多い傾向ですが、無意識に意味の通らない文章を書いてしまうことがあるようです。
大切なことです。書き終えたら必ず読み返す癖をつけて下さい。
ポイントは、文中の主語、述語の関係と使い方はどうか、うまくつながっているかどうか。「しかし」や「したがって」などの接続詞の使い方や流れに無理がないかどうかです。
□明快であること。
何がいいたいのかわからない内容や書き方は、当たり前ですがやめましょう。
あり得ないですが、「〜みたいなぁ」、「そんな感じぃー」などなど、あいまいな言葉遣いは絶対にやめましょう。
読む側に書き手の自信のなさが伝わってしまうと、減点のようです。
少々のことなら自信をもって言い切るぐらいの勢いで、自分の考えを述べられるように、今一度、再確認の意味でも学習した知識の再確認をしておくべきでしょう。
□必要に応じて「具体例」を使いましょう。
現場で顧客へ行うプレゼンテーションでもそうですが、論旨を明確にするための具体例は欠かせません。
そして非常に有効です。
ただし試験では文字数がありますね。その具体例を書き散らかすと、具体例だけでいっぱいになってしまうことがありますので、自分の考えも述べられるよう注意しましょう。
□課題の文章をそのまま書き写さないようにしましょう。★★★
このパターン、よく見かけますね。課題の文章をそのまま写すと「文字数稼ぎ」だと受け取られるようです。注意しましょう。
ただ、書き始めはとても大切です。自分の本当に言いたいことをまとめるようにしましょう。
□文字数は守りましょう。
当たり前ですね。論文の試験用紙には、文字数の目安が入っていますから、制限文字数に納まるよう、活用して下さい。
長くても、そして短くても減点の対象になりますから。
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